現在弊社へスプレー缶の処理に関しまして多数のお問い合わせを頂いております。
各ニュース等により札幌市内でのスプレー缶処理に関する情報の誤解と錯綜によりお問い合わせが急増しておりますので下記にご案内申し上げます。
札幌市内にお住まいの皆様におかれましては、札幌市からの公報通りに「一般家庭より廃棄されるスプレー缶に限り」穴を開けずに他のごみと混合させず、中身の見え易いごみ袋等に入れ燃やせるごみの回収日にごみステーションへ集積する事になっております。
しかしながら事業所から廃棄されるスプレー缶(産業廃棄物)に関しては、従来通りに中身を使い切ってから缶に穴を空けてガス抜きをした上で産廃業者へ引き渡すことに変更はございませんのでご注意とご協力をお願い申し上げます。
※中身が使い切れていても缶の中には残留ガスが残っております、残留ガスが収集車や処理場での爆発・出火に繋がりますので必ず穴を空けて頂く必要がございます。
よくあるご質問と回答
- なぜ一般家庭は中身がそのままで処理できるのに事業から廃棄する場合は中身を抜かなければいけないのですか?
- 一般家庭のごみの処理は各自治体により運営機能しております、札幌市の財政により皆様の税金の一部がスプレー缶専用の処理にも充てられており、札幌市では2018年に一般家庭のスプレー缶の処理を始めることができました。
一方で産業廃棄物の処理に関しては各処理業者が事業の許可に準じて処理を行う必要があります、様々な調査の結果残念ながら弊社を含めて札幌市内及び近郊にてスプレー缶をそのまま処理できる産廃処理場は現時点でございませんでした。
各処理業者が札幌市財政で運営しているスプレー缶処理施設に搬入することも出来ないものですから、これまで同様に爆発・出火等の危険性の無い状態で受け取らざるを得ないのです。
- 会社や事業所で事前にスプレー缶に穴を空けるなど非常に危険を伴う作業であるが何か良い方法がないでしょうか?
- 一般的には「屋外の風通しの良い場所で、火の気の無いところで作業」などがありますが、具体的には下記ホームページなどでガス抜きの方法が案内されております。是非ご参考頂いてご協力お願い致します。
スプレー缶のガスの抜き方に関しての参考
一般社団法人日本エアゾール協会
http://www.aiaj.or.jp/exhaust.html
また、建物の立地条件等により屋外での作業が難しい場合がございましても各事業者様にて建物のオーナー様や管理者様等とご協議頂きますようお願い申し上げます。
スプレー缶のみならず、廃棄物の爆発・出火の危険性は様々な所に潜んでおります。
廃棄物処理時における収集車の火災や処理場での火災以外に、各事業所での廃棄物保管時に出火する危険性がございますので、皆様の廃棄物保管状況にて現状でお心当たりがございましたら直ちに改善されることをお奨めいたします。
ごみ袋やダンボール箱などに他の廃棄物と混合した状態で電池・ライター・スプレー缶などが存在していると、様々なきっかけで発火・爆発する危険性があります。
(例えば・・・)
- ごみ袋内で電池の電極が他の廃棄物と接触しショートして出火。
- 廃棄物を高く積み上げた状態であれば上部からの重量圧力で底にあるライターが押されて出火。
- 同様に袋内で廃棄物同士が押されてガスが噴射され充満し爆発。
これらは一例でございますが、危険性の高い廃棄物は各事業所様にて集積・ご準備いただく時点から分別を徹底して頂きまして、今後も排出事業者様と処理業者双方で危険を回避しながら適正な処理を進めていきたくご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。